2014年8月9日土曜日

オペラを詠む

マンツーマン体験レッスンを希望される方はこちらもお読みください。
http://wakei-shiori.blogspot.jp/2015/03/blog-post_6.html




最近、面白がってよくやっていることがありまして……
それは、オペラのアリアやシャンソンを自己流に訳詞して、自分で弾いた電子ピアノに合わせて音読の練習をすることです。

と、言いますのも、私ももうじき50歳という年齢のせいか、気が付くと自分の中の「恋心」がすっかり薄まってしまった気が……

えらくサッパリはしてて、生きやすいというメリットの方が多いのですが…
(まず変に気が散らないという利点アリ !?)
…かと言ってバサバサになってしまうのも、正直とっても怖いような……

何ともどっちつかずの年齢だな、と思います。
けれども、少しは悪あがきもしてみようじゃないかと……
そこで、アリアやシャンソンの切々と唄う女心から学び、女心を逆輸入しようと思い立ちました。
誰かを好き過ぎて涙が出てしまう、とか、そんな儚い憂いを呼び戻して、感度を上げようかなあ、なんて、思った訳です。
勿論、表現活動のためであって、実生活のためではありませんよ(笑)


音源と訳詞をこれからボチボチ載せていきますので、よろしかったら朗読の表現練習に使ってください。
ちなみに、わたしは自分で読んだものを夫に聴かせたら、彼は明らかに引いてました。
(と、言うより、怖がっていたみたい)
確かに、ちょっと「道を違えた熟女」…みたいな雰囲気になってしまいました。


さて、まず、一流の声楽を聴いてインスパイアされてから、やってみてください。
これは、マリア・カラス唄う『私のお父さん』の中で、私が最も愛する映像です。
全盛期の”超絶”正確音程、かつ、伸びのある声とは異なるでしょう。
しかし成熟した女の人の、栄華も哀しみもたずさえた、どこまでも愛情深い歌唱であると感じるのです。
しかも、私がしでかした「道を違えた熟女」然でなく、娘らしさ漂う表現は、若い頃のままです。


プッチーニ 作 『ジャンニ・スキッキ』より 
”O mio babbino caro”


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

↓コチラは、練習用の素材です
音源は、2:09です。 
読むテンポや、間の取り方にも工夫してください。

訳詞 & 電子ピアノ : ワケイシヲリ

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『私のお父さん』

大好きな お父さん
わたしね 彼に夢中なの
たまらなく 素敵な人よ
わたし ポルタロッサ通りに 行こうと思っているの
そうして 愛のしるしに 指輪を買うのよ!

そう! そうよ!
早く 行きたいわ!
もし この愛が実ることなく 哀しい運命に 摘み取られるのだとしたら
わたしは 迷うことなく ポンテ・ヴェッキオ へ行って
あの橋の上から アルノの河へ 身を投げるわ

苦しくて 胸がどうにかなりそう!
ああ 神様
いっそ わたくしに 安らかなる 永遠の眠りを 与えたまえ

お父さん どうか! どうか! 分かってほしいの 情け深い そのお心で

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【原語】”O mio babbino caro”

O mio babbino caro
mi piace, bello, bello;
vo' andare in Porta Rossa
a comperar l'anello!

Si', si',
ci voglio andare!
e se l'amassi indarno,
andrei sul Ponte Vecchio 
ma per buttarmi in Arno!

Mi struggo e mi tormento!
O Dio,
Vorrei morir!

Babbo pieta', pieta'!

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